沈まぬ太陽

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) Book 沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)

著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
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ほりえもんが獄中で読み、その後、御巣鷹山へ登ったとされる本。
全5巻の作品で日航機の墜落事故を題材とした話。

風邪で何もできなかったことで、5巻一気に読み終えた。
御巣鷹山での事故の壮絶さを感じ、欲にくらんだ人間とはなんと醜いものだろう
という思いがこみ上げてくる。
JR西日本の脱線事故と重ねあわせると、共通点がいくつもあった。
働いている人の環境を考えず、利益重視に走ってしまった会社。
事故が起こった後の、会社の遺族に対する対応。
そして、現場で働いて一生懸命対応した社員とは違い、
責任を取り辞任した幹部が、結局天下りしているという事実。

日航機の事故も忘れてはいけない事故であるし、大きな事故が起こるときには
同じような原因があることも忘れてはいけない。

恩地という主人公が、二つ目の猿が普通だと思っていたが、
一つ目の猿だけの世界に二つ目の猿がいると、それが普通ではなくなってしまう
ということを話していた。

そして、アメリカの動物園では、檻の中にだけが入れられ、
この世の中で一番怖い物、醜いものですと、書かれた板がかけられているのだとか。

鏡に映る人間こそが、もっとも醜く恐い動物だということがあらわされている。

昨日、NHKで失敗学で知られる畑村 洋太郎さんが、日航機の事故でぐちゃぐちゃに
なった機体を展示することで、薄れ掛けた事故のことを忘れないようにしていると
言っていた。
失敗は忘れるのではなく、それを次に生かす為のものにしなければならないと。

いろいろなことを考えさせられた、「沈まぬ太陽」です。

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) Book 沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下)

著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 Book 沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇

著者:山崎 豊子
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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) Book 沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上)

著者:山崎 豊子
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沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) Book 沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下)

著者:山崎 豊子
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弓削牧場#11

Yuge11

最後は牛乳。
一口飲んだときに、おもわず「あまい!」と言ってしまったほど
甘い牛乳です。今までこんなに甘い牛乳は飲んだことがありませんでした。
これがほんとの牛乳なんだという気がします。